Peko's Gun Box | |
The difference between men and boys is the price of their toys. (by Ichiro Nagata) |
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Bren Ten ブレンテンとそのバリエーションたち |
ブレン・テン | ||
同じシリアルナンバーでしょ? |
2006年6月号のガン誌にて私のブレンテンが紹介されました。私のと言ってもデュアルマスターとスタンダードモデルは神戸IMFさんに頼まれ私が探して購入したものです。スペシャル・フォース・モデルはクロームプレートのマガジンをIMFさんから購入願いがあった際、その持ち主から売りがあるけど買わないかと誘われ、珍しいのでつい買ってしまいました。 ブレンテンについてはいまさら私が説明するまでもなくガン誌で詳しく説明されているので省きますが、紙面の関係上(?)説明されなかったことを書いてみようと思います。 |
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いま、ここにあるBren Tenたちです。 (いちばん左はマルシン製!) |
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ブレンテンと言えばアメリカでも有名だと思われがちですが製造が途絶えて20年余りアメリカのガンショップへブレンテンを持ち込んだ時、まず知っている店員はいません。マイアミ・バイスで使ってたガンだよ!と言ってもあまりピンと来ないようです。実はよほどガンに詳しい人しか知らないみたいです。と言うか最近のガンショップの人は店で売っている最近の銃しか知らないんじゃあないかと言う印象を受けます。 ガン誌のDVDでラスベガスのガンショップが紹介されていましたが、私がこれまでの経験で、初めてのガンショップやシューティング・レンジに行った時、だいたいは日本人に対するショップの対応があまり感じよくありません。たぶん銃のことを良く知らない日本人観光客がやりたい放題やっていくからからだと思いますが、そういう先入観からかどうも対応がよくありません。しかし、その感じ悪い対応が日本から来た人には英語がわからないと良くわからないだろうなあと思います。日本からのお客さんをマシンガンを撃ちにラスベガスのレンジに連れて行ったことがありますが、普通なら免許証などの身分証明を預けなければならないはずなのにこちらが観光客と見ると何も証明書を要求せずに法外な値段を要求されたこともあります。それが自分のガンを持っていくと観光客ではないということがわかって対応が違うことが多々あります。全部がそうとは言いませんが、ここラスベガスは観光地の為かそういう感じをどこでも受けると言うのが私の感想です。 おっと、話がだいぶんそれてしまいました。 |
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グリップ | ||
ホーグ製のグリップ |
マガジン・フォロアーもホーグ製です。 |
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ブレンテンのグリップはあのホーグが製作したのですよ。知っていましたか?ブレンテンのグリップの裏にはちゃんとホーグと書いてあるのです。(ちなみに木製グリップはあのヘレット製なのですよ。) IMFさんはブレンテンの真鍮無可動銃を製作予定の為、ホーグのほうへブレンテンのグリップを大量に注文してくれないかと依頼があり(この話は消滅しました!)、ホーグの副社長のパット・ホーグ氏とは面識があったので無可動銃用にグリップを注文しました。当時の型は当然保管してありパット氏は快く引き受けてくれました。 さてグリップが送られてきてビックリ! グリップの数と同じだけのマガジン・フォロワーが一緒に送られてきたのです。パット氏に聞いたところ、型にはフォロワーも一緒になっているので同じ数だけ出来てしまうとの事。なんとあの1年近くも納入されなかったマガジンのフォロワーもホーグ製だったんです!! |
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ブッシング | ||
左は10mm、右側は45口径 |
こんな事をしたら傷がついちゃう!! |
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あの形の良いバレルブッシングは、実はバレル保持の為だけではなくフロントサイト保持も兼ねているのです。通常フロントサイトは交換の必要がなくファクトリーで調整済みなのでピンが上から打ち込んである為、ピンがバレルブッシングまで貫通しているので取る事が出来ません。しかしぶつけてフロントサイトを破損した場合、ピンを抜いてブッシングをまわして交換が可能な様になっています。その際にマガジンの底のプレートで回すようにデザインされているのであの冠の様なデザインになっているのです。それはちゃんとブレンテンの取り説に書いてあるのですよ。まあそんなことは傷がつくのでやる人はいないと思うのですが、、。ちなみにブッシングのねじは逆ねじになっています。それはバレルのツイストが右回りなのと関係がある!と思っているのは私だけでしょうか?(笑) | ||
3ドットモデル&2ドットモデル | ||
これはセフティー・レバーの前にある穴の数のこと。通常穴が2つで上側の穴が赤くなっているのですがもう1つ穴があってそれが赤くなっているものもあります。それが3ドットモデル。ちなみにマルシンのブレンテンは右側は2ドットなのに左側は3ドットになぜかなっていますね。 | ||
リヤサイト | ||
初期のサイトは6角レンチで回すネジが2つ付いていましたが後期はクリック付きのスクリュー1つに変わりました。 | ||
マガジン | ||
右から1st、2nd、そして 3rd ロット。 |
いちばん右は45ACPと兼用。 |
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ブレンテンは最初、マガジンなしで販売されたことは有名ですがマガジンにもいくつか種類があるのです。 まずはイタリヤから1年も納入が遅れた初期のマガジン、最初の納入分は10mmと45の共用マガジンでした。このマガジンはリップ部の焼きが甘く撃っているうちに広がってジャムなどの不都合が出たようです。デュアルマスター(以下DM)のマガジンはたぶんこれです。しかしDMの場合、撃つと言うことはしないわけで(記念モデルですから!)リップも広がらないですし調子も悪いと言うことはわからない?!ということになります。 | ||
がたつき防止用のリベットが見えるでしょうか? |
けっこう集まったでしょう? |
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セカンドロットは(2回目の製造)10mm用で焼きをもっと入れてなおかつ DORNAUS & DIXON 社で組み立てる事となりました。しかしマガジンのサイズが若干長く、ゆるくて脱落などの不都合が出たためボトムプレートにピンを2本打ち込んでガタツキ防止策を次の修正分が来るまで行いました。3番目のロットでやっとまともなマガジンになったと言うわけです。ここには今8本のマガジンがありますが、DMのマガジンとスタンダード・モデル(以下SM)の10mm用のマガジンは互換性のないまったくの別物です。ケースもフォロワーもスプリングも全部違います。DMのマガジンは若干幅が広くSM には入りません。SM のマガジンはDM に入りますが少し短くロックしません。スペシャル・フォース・モデル(以下SF)のマガジンはSM には入りますが少しゆるく、逆にSM のマガジンはSF では少し短くロックしません。マガジンの長さとロックの為のマガジンに開いた穴の位置がみんな少しずつ違うのです。 | ||
スライド・トップ | ||
スライド・トップにはラウンドトップがあることはガン誌にも書かれていましたが、フラットトップにも幅が違うスライドがあるようです。 右はスペシャル・フォーセス・モデルで真ん中はデュアル・マスター、左はスタンダード・モデルのラウンド・トップです。 右の2つは全然削り方が違うようですね。 DMは初期のものですので手間がかかっていそうです。 | ||
ブレンテンの試作フレーム??? | ||
滑り止めが出っ張り出はなく、溝になっています。 |
ビーバー・テールの部分が左右削られています。 |
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このフレームはDORNAUS & DIXON社が倒産したあとの財務処理で売却されたと思われるまだ組み立て前のフレームをパーツと一緒に購入したものです。滑り止めが溝になっているのとハンマーの周りのデザインが少し違っています。 | ||
ブレンテンのバリエーション | ||
ブレンテンのバリエーションはガン誌で出ていた通りですがいちおう紹介しましょう。 | ||
ブレンテン・スタンダードモデル 10mmブレンテンのスタンダード!! |
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ブレンテン・ミリタリー/ポリス・モデル フレームはステンレスで艶消し黒染めに なっています。 スタンダード・モデルと同じサイズ。 |
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ブレンテン・スペシャル・フォーセス・ ダーク・モデル スライドは黒のパーカー・ライズでフレームも 艶消しの黒です。 |
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ブレンテン・スペシャル・フォーセス・ ライト・モデル フレームはステンレスのままでスライドには クロームがかかっています。 |
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ブレンテン・デュアル・マスター・モデル 45ACPのコンバージョン・スライドが プレゼンテーション・ケースと共にセットに なっています。 |
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ブレンテン・ジェフ・クーパー・記念モデル 2000丁作られる予定でしたが実際は13丁しか 確認されていないそうです。 |
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ブレンテン・ポケット・モデル 幻のコンパクト・モデルはスペシャル・フォーセスと 同じスライドでフレームはスタンダードモデルを 加工して2丁しか試作が作られなかったそうで 作動するのは1丁しかないとか! |
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マークスマン・スペシャル・マッチ(45ACP) ガン誌のTOSHIさんが持っているやつです。 BREN TEN の文字とガンサイトのマークが 付いていません。 |
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あと、ジェフ・クーパーのガンサイト用のモデルや45ACPのコンバージョン・スライドも作られました。 米軍ハンドガントライアル用にXM−9と言われる9mmのスペシャルフォーセス・ダーク・モデルも試作で 作られたようです。 (すみません、これらは今、手元に写真がないのです) |
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最後にもう1つ、最初にスチールの削りだしで 作られたプロトタイプがあります。 この写真はよく見えないのですがスライドには "BREN TEN" と "Combat Service Pistol-1980" の文字が入っているのですが本当は "Combat Service Pistol-1980"の文字だけ 入っているそうなのです。 これはこのプロト・モデルとポケット・モデルを 持っている人からじかにメールで聞いた話しです。 そのあと残念ながらポケット・モデルは$11000 で売れてしまったそうです。 |
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こちらは言わずと知れた モデルガン・チャレンジャー誌1984年4月号 市郎さんのグランドマスターが表紙です。 たぶんこれが初めて日本の雑誌でブレンテンが 紹介された記事ではないでしょうか? |
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ブレンテンのことなら www.bren-ten.com を見れば大抵のことがわかります。ただし英語ですけど! この次はナッシュ・ブリッジスとマイアミバイスの事について書きます。 Special thanks to : 神戸 I.M.F. 8/13/2006 |
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![]() スタンダード・モデルよりポリッシュされたデュアル・マスター・モデル! |
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