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The difference between men and boys is the price of their toys. (by Ichiro Nagata) |
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アメリカの雑誌からひろったちょっと気になる話や知らなかった話! | |
THE REAL McCOY コルト・コマンダー誕生の話! |
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元祖コンパクト・ガバ! | |
コマンダーと言えばコルト1911A1ガバメント・モデルを少し短くした初めてのコンパクト・モデル(と言うには結構大きいですが)で皆さんもよくご存知だと思います。 コマンダー誕生の話が少し書いてあったのでちょっとご紹介しようと思います。 | |
私が所有しているコンバット・コマンダー! |
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第二時大戦後、アメリカ陸軍は新しいハンドガン導入を決め、もう少し現代的で軽く 口径9mmでのトライアルに踏み出しました。 このトライアルでS&WのM39が生まれたのはよく知られた話です。 コルト社はアメリカ陸軍に2つのオファーを提示しました。 1つは今まで使用していたガバメント・モデルのスライドとバレルを9mm用の新しいものに交換すると言うもの! これは一見安上がりのように思えますが、スライド部分の交換はすべてのガンをスプリングフィールドへ送ってオーバーホールしてブルーイングなどと言う結構大変な手間がかかります。 もう1つの案はアルミフレームでスライドも短くして新しくガンを作ると言うもの! アメリカ陸軍はすぐに結論を出し、後者のほうでトライアル・ガンを作るよう申し入れたのです。 軍には負担がかからないしコルト社にもより利益が上がり、大量の1911と1911A1が倉庫に入って払い下げられ、コレクターの手に入るという一石三鳥のものでした!(笑) | |
なんと1920年代からコマンダーの試作は作られていたのです! |
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1949年に誕生したコルト・コマンダー・モデルは4 1/4インチバレルでフレームはアルミ製、そしてフレーム先端はリコイル・サイクルの信頼性を上げるために少し短くされました。 それにあわせてスライドも新たに設計されています。 短くなった分だけスライドの後退量も少なくなっているのでその分エジェクターも少し長くなっています。 今までぜんぜん気がつかなかったのですが今回、ガバと比べるとスライドストップのかかる位置が短くなった分だけ後ろに移動しているのです。 ただ単にガバメント・モデルを切り詰めただけではなかったのですね! LWで始まるシリアルナンバーのコマンダーは9mm、45ACP、38 Super の3つの口径で作られました。 このモデルはコルトで初めてのアルミ・フレームのモデルであり、そして初めて”COLT”のトレードマークの文字がスライドに入れられたモデルでもあったのです。 それまでは普通、モデル名やモデルナンバーがスライドに刻印されていたのです。 | |
このCOLTの刻印があればそれはコマンダー・モデルということです! |
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1970年になってもう1つのバリエーションが増やされました。 それはフレームをスチールで作ったコンバット・コマンダーの誕生です。 それまでのコマンダーはライトウェイト・コマンダーと呼ばれて区別されるようになったわけです。 | |
コルト・コンバット・コマンダー |
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今でこそたくさんのガバメント・コピーやバリエーションが存在しますが、パテントが切れるまではコンパクト・ガバを手に入れるには品薄のコマンダー・モデルを手に入れるか、またはガバメント・モデルのスライドを短くしてカスタムするしかなかったわけです。 たくさんのコンパクト・ガバが作られたようですが、かなりの腕を持つガンスミスでないとただスライドを短くするだけではうまく作動しなかったようですよ! | |
COMMANDERは今でもコルト社の登録商標なのだそうです! |
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コルト社はこの「コマンダー」という商標名を今でも保持しているそうで、たくさんのショート・ガバメントが巷にあるにもかかわらずそのモデルに「コマンダー」という名前はコルト社製の以外はつけられないそうです。 ですのでこの記事のライターも短いガバの記事を書くときは「コマンダー・サイズの」とか「コマンダーのような」という風に他社のモデルは紹介するよう気をつけているのだとか?(笑) | |
EL COMANDANTE! | |
この記事の最初に出ているコマンダーにはスライドに"EL COMANDANTE"と入っていてひじょうに気になっていました。 もちろんスペイン語で「エル・コマンダンテ」(コマンダー)と書いてあるのですが、これは私も知らなかったモデルなのでちょっと調べてみました。 | |
エル・コマンダンテ(コマンダー)と書いてあればそれはコルト製! |
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ウェブで調べてみるとこのモデルは350丁しか作られなかったモデルでステンレスをよくポリッシュしてあり口径は38 Super のモデルなのです。 このELで始まるガンは実はたくさんの種類があることがわかりました。 いずれも350丁の限定モデルだったようで、すべてに共通なのは口径が38 Super ということです。 このネーミングからメキシコ向け?とも思われますが、アメリカで売られたメキシコ仕様のモデル(?)のようです。 確かメキシコでは9mmよりも大きい口径は所持できないので9mm口径でパワーのある38 Super がメキシコでは人気があったようです。 | |
![]() EL COMANDANTE 38 SUPER |
![]() ケースにも書いてあります。 |
これはサイドしかポリッシュしてない? |
EL COMANDANTEの刻印! |
このELで始まるシリーズには EL COMANDANTE,、EL CAPITAN、POTRO、EL PRESIDENTE、EL SOLDADO、EL JEFE SUPRIMO、EL CABO、EL TENIENTE、EL MIRITARY、EL POLICE、EL ZAPATA、EL HISTORIC FIGURE、EL SOLTEXPLANATORY、EL GALLO、EL CATALLO、EL TORO、EL FARM、EL RANCH ANIMALS、etc. といった数え切れないほどのモデルがあってどれも口径38 Super で350丁の限定品だったようです。 ちょっとどんなモデルなのか画像を集めてみました。 |
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![]() オフィサーズ+コマンダーのEL CAPITAN |
![]() フルサイズのEL CABO |
![]() EL JEFE SUPREMO |
![]() EL PRESIDENTE |
![]() コマンダー・サイズのEL POTRO |
![]() ブルー仕上げ?のEL SOLDADO |
その他にもコマンダー・バリエーションには C.C.O.(Concealed Carry Officer) と呼ばれるコマンダーサイズのスライドにオフィサーズのフレームがついたモデルやゴールドカップ・コマンダーなるものも存在するようです。(笑) | |
![]() C.C.O.モデル! これはどちらかというとオフィサーズのバリエーション? |
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![]() これはどこから見てもゴールドカップ・コマンダーですね!(笑) |
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![]() こちらはステンレスバージョン! |
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まだまだ数え切れないほどのバリエーションがありそうですが、きりがないのでこの辺で!(笑) 今回はちょっと気になるコマンダー誕生の話をレポートしてみました。 10/7/2013 |
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元のパーツが残っているのはフレームとスライドだけ!(笑) |
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