Peko's Gun Box | |
The difference between men and boys is the price of their toys. (by Ichiro Nagata) |
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The French Connection (1971) & French Connection II (1975) |
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The French Connection (1971) |
今回のお題はリクエストをいただきました「フレンチコネクション」です。 この映画はジーン・ハックマンの代表作でアカデミー賞の5部門を受賞した名作です。 ジーン・ハックマンが演じるポパイ刑事は実在の人物なのは有名な話ですね。 実在のポパイ刑事はコルトのディテクティブスペシャ愛用していたそうで、映画の中でも使用されています。 しかしながら当時の映画ではあるあるのガンが入れ替わるシーンが多々あるようです。 |
![]() アンクルホルスターに入ったディテクティブスペシャル! |
まずはポパイ刑事のガンから見ていきましょうか? 最初はコルトディテクティブスペシャルを使用していますが途中でS&WのM36とたびたび入れ替わります。 と、これで終わりでは面白くないのでちょっと突っ込んでみますね!(笑) 最初に出てくるのは右足首につけたアンクルホルスターに差したガンですがグリップからディテクティブスペシャルのようです。 しかしグリップの感じがスクエアバットのように思えます。 |
![]() COLT 38 Detective Special |
次に出てくるのはポパイ刑事が殺し屋に狙われて暗殺に失敗し暗殺者を追いかけるシーンです。 わかりにくいのですがエジェクションロッドの感じからコルトとわかります。 |
![]() ここはディテクティブスペシャルのようです。 |
そして駅の階段で追いついて発砲するのですが、ここで握られているのはシリンダーの穴が5個しかないM36チーフスペシャルに入れ替わっています。 映画のポスターのシーンです。 けどポスターの写真は別に撮られたものですね。 暗殺者の位置と撮られた角度が違います。 |
![]() S&W M36 シリンダーに弾頭が見えないのが残念! |
![]() 映画のポスターのシーン! しかしアングルが違う! |
![]() いわゆるチーフズスペシャル! |
次にポパイ刑事がガンを握るのは輸入された車を夜、張り込みしているときです。 ここではまたコルトに戻っていると思ったのですがトリガーガードの上にスクリューが見えるのでどうもS&Wのようです。 グリップがフレームの上までないのとバレルが微妙に長いので少し古めのハンドエジェクターぐらいではないかと思うのですが! |
![]() グリップがフレームの上までないのでコルトかなと思ったのですがS&W? |
![]() となりの刑事はコルトのようです! |
最後に麻薬の取引の場に踏み込むシーンでは最初はコルトのディテクティブを持っているのですが、 その次のシーンで見えるシルエットはどう見てもS&Wのモデル36なのです。 で、ラストでポパイ刑事は警察官を撃ってしまうのですが、なんと8発も撃ちこんでしまうのですよ!(笑) 22口径ならともかくまだ8連発リボルバーは出ていないでしょ!と突っ込みたい私なのです。(爆) |
![]() ここで握っているのはコルトのディテクティブスペシャルですね! |
![]() しかし次のカットではどう見てもチーフズスペシャルです! |
![]() このシーンでポパイ刑事はリボルバーで8連射を浴びせます!(爆) |
さて同僚のロイ・シャイダーのガンなのですが、これは難解なのです。 某サイトではS&Wのモデル10としているのですが私の見たところシリンダーのフルートが真横にない(6発シリンダーではない?)ように見えるので彼もS&WのM36でしかもスクエアバットではないかなと思います。 グリップにはオーバーサイズのグリップが付いているようです。 |
![]() S&W M36に見えるのですが? |
![]() アップダウンホルスターにオーバーサイズのグリップ! |
![]() やはりM36に見えます。 |
![]() たぶんこの手のグリップでは? |
COLT GOLD CUP NATIONAL MUTCH? |
次に注目すべきはやはり暗殺者が持つガンですね! いちばん最初のフランスで刑事を射殺するシーンでオートを使うのですがこれが謎のオートで見た感じガバメントの様なフォルムなのですがブッシングがハイパワーのようでなおかつロング・レコイルスプリング・ガイドと思しき物が見えています。 S&Wのオートか?とも思いましたが、発射後スライドは戻らず薬莢も出ておらず表面の感じが亜鉛合金のモデルガンのようなのでたぶんヨーロッパのブランクガン(空砲専用ガン)の一種ではないかと推察します。 |
![]() このガン、塗装のはげ具合からたぶんブランクガンでは? |
次にでてくるのはポパイ刑事の暗殺に失敗してニューヨークの地下鉄でのシーンですが、見てひと目でゴールドカップ・ナショナルマッチとわかります。 しかし私が注目したのはバレルブッシングの下、レコイルスプリングキャップの先端が斜めに光るのとスライドの刻印です。 この2列のスライドの刻印と斜めに光るスプリングキャップはシリーズ70になる前のPRE70のゴールドカップではないでしょうか? 60年代のゴールドカップの特徴である斜めのスプリングキャップは写真を見ていただけるとわかると思います。 |
![]() バレルブッシングの下のキャップが光っているのが見えるでしょうか? |
![]() こちらもブッシングの下が光っています。 |
![]() きれいなゴールドカップ! セフティーがかかっているのが残念!(爆) |
COLT PRE '70 GOLD CUP NATIONAL MATCH |
2列の刻印! |
特徴的な円錐形のスプリングキャップ! |
シリーズ70ゴールドカップとの比較! |
その他のガン |
この時代の映画は悪役も警官もリボルバーの使用が多いですね!(笑) 悪役の中に1人だけベレッタのオートを構えてるのがいます。 ショットガンはウィンチェスターのM1897やハイスタンダードが使われているようです。 珍しいところではフェデラルのM201グレネードランチャーなども出ています。 |
![]() リボルバー祭り! 1人だけベレッタのオート! |
![]() BERETTA 70 |
![]() Winchester M1897 ショットガン |
![]() ハイスタンダードのショットガン! |
![]() 珍しいグレネードランチャー |
![]() フェデラルのM201グレネードランチャー |
French Connection II (1975) |
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さて、こちらは前作の続編でポパイ刑事がフランスへ出向いて活躍するのですが、フランスロケらしくヨーロッパの銃が活躍します。 |
S&W Model 36 |
ポパイ刑事が使用するガンは今回はS&Wのモデル36チーフズスペシャルを旅行カバンの中に隠して持ってきます。 もちろん今回もアンクルホルスター持参です。(笑) やはりスクエアバットグリップですね。 |
![]() 旅行カバンの下に隠してあったM36 スクエアバット |
![]() ちゃんとダミーカートの弾頭が見えています! |
![]() もちろんアンクルホルスターも持参! |
![]() S&W M36 スクエアバット! |
しかしながら今回も違う銃と入れ替わります。 違うといっても同じM36なのですが、犯人たちに拉致されるときに落とした銃がラウンドバットに入れ替わります。 しかしまた後でガンを返してもらうときにスクエアバットに戻ります。当時は全く同じガンが2丁そらわないのが普通なのでしょうかね。 別に気が付かない人には全くわからないのですが、見ていてガンが入れ替わると思わずニヤッとしてしまうのは私だけでしょうか?(爆) |
![]() 拉致される時に落としたのはM36のラウンドバット |
![]() このグリップのモデルですね! |
![]() ガンを返してもらうときはスクエアバットのモデルに戻っています。 |
BROWNING HI POWER |
フランス警察の刑事部長が使うのはヨーロッパらしくブローニングハイパワー! それもタンジェントサイトのついたリングハンマーのミリタリーモデル! 私にとってのハイパワーはやはり最近のモデルではなくこれがハイパワーなのです。(笑) しかし前半のシーンでは1911を使っています。 これも見た目が似ているので適当に使っているのでしょうかね!(爆) |
![]() このシーンではガバメントモデルを使っています。 |
![]() このシーンではハイパワー! |
![]() タンジェントサイト付きが良い!(笑) |
![]() BROWNING HI POWER |
その他のガン |
ポパイ刑事が拉致される時、尾行していた刑事が犯人達に車でひかれて倒れてしまうのですがその時のガンが某サイトではワルサーPPKとなっているのですが私にはどう見てもベレッタのM1951に見えます。スライドの光具合とグリップの下の方にあるボタンでそれとわかります。 |
![]() ちょっとわかりにくい? |
![]() 拡大するとわかりますね! |
![]() BRETTA M1951 |
フランスの刑事たちが使うのはハイパワーと少しわかりにくいですがコルトのオフィシャルポリスでしょうか? シリンダーのエジェクターロッドでコルトとわかります。 |
![]() みなさんブローニングハイパワー! |
![]() ハイパワーのシビリアン・モデル |
![]() ちょっとわかりずらい! |
![]() コルト・オフィシャルポリス |
こちらはフランスらしくMAT49サブマシンガンとGEVARM Type Dサブマシンガンが出てきます。 |
![]() フランスならではのマシンガン! |
![]() MAT 49サブマシンガン |
![]() これまた珍しい! |
![]() GEVARM Type Dサブマシンガン |
最後にポパイ刑事はボートの上の黒幕を射殺するのですが、ブランク(空砲)が仕込んであるためシリンダーの前に弾頭が見えていないのが残念です! 最初のシーンではちゃんと見えていたのに! |
![]() 最後のシーンではM36! |
![]() シリンダーに弾頭が見えないのが残念! |
さて、皆さんご存知のことばかりだったとは思いますが新しい発見はありましたでしょうか? この映画は好きな映画でしたがリクエストをいただいて十何年ぶりに見直した次第です。(汗) また何かリクエストがありましたらメールを頂けるとありがたいです。 9/23/2021 |
申しわけない! ティテクティブもチーフも実銃持ってないんです!(汗) |
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